家の近くの安富牧場さんで販売されている堆肥です。
軽トラ一杯、2000円。
この堆肥、人気らしく、出来上がって2,3日で売り切れるらしいです。
ちなみにこの堆肥、スギ、ヒノキのバーク(樹皮)やコーヒー粕が70%、牛フンが30%で、C/N比が22.5。75℃で2週間程度しか発酵させてない状態で、バークがかなり形の残っており、完熟堆肥ではないです。
これを畑に鋤き込んだら未熟ゆえに、窒素飢餓を起こすと思われがちですが、75℃という高温で一気に醗酵しているため、繊維質の難分解性の有機物が大量に残り、窒素がアンモニアとなって揮散していれば、C/N比がかなり高まり、通常の発酵で働く微生物では分解ができない状態になっていると思われます。そうなれば、窒素を大量に消費する微生物の分解ではなく、糸状菌(カビやキノコ類)によるゆっくりな分解が行われる可能性が高いので、窒素飢餓は起こりにくいと思います。
逆に、この堆肥と一緒に窒素肥料も入れてしまうと、C/N比が下がり、放線菌や納豆菌が大量に含まれているはずなので、一気に分解が進み、せっかく入れた窒素分も消費してしまい、窒素飢餓状態になってしまう気がするのですが、よく買うお客さんはうまく使いこなせているのか気になるところです。
今回はさらに、C/N比の比較的高いモミガラをいっしょに撒き、米ぬかでコウジカビを添加し、さらに土づくりの初期段階ですので、より土づくりをスピードアップさせるために微生物の種菌を補給しました。光合成細菌入りですので、牛フン堆肥が腐敗するのを防ぐ効果も狙ってます。
そして雨が降る前にトラクターで浅く耕運しました。
ちょうどトラクターで耕運している最中に雨が降り始め、菌たちにとっても活動しやすい状態になることでしょう。
これで土が微生物豊かに熟成してくれることを期待しています。
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