まず、今の地方の衰退の根本原因は何だと思いますか?
原因が分からなければ対策もとれませんよね?
地方衰退という抽象的な言葉では分かりづらいので、別な言葉で表すと、、
「地方経済におけるお金の不足」です。
この世の中は資本主義というしくみで回っています。
資本主義とは何なのか?
機械、設備、人材、技術といった資本に投資(お金を使って)して、その資本を使ってモノやサービスを生産して、利益を得て、その利益を再投資して、さらにモノやサービスを生産して豊かになっていくという社会のしくみです。
(中国は社会主義国ですが、機械、設備、人材、技術にちゃんと投資を行って資本を強化している点で立派な資本主義を実行していると言えます。)
この資本主義による経済の循環が地方でも回れば良いのですが、物や金、人が国境を越えて自由に移動することを善とするグローバリズムにより、資本力のある一部の投資家や経営者にお金が集中してしまっているのが現実です。
さらに、日本は1997年の消費増税を始めとする長年の緊縮財政の結果、20年を超える長期デフレーションに陥っており、私たちの実質賃金は1997年比で10.3%も下落しています。
頑張って働いてきたのに、20年間で10%も労働の対価が減ってきたんです。
さらに日本は少子高齢化で衰退する、国の借金1000兆円を超えて、年金も社会保障もいつか破たんする、などと不安を煽るフェイクニュースがメディアにあふれている状況で、将来に希望を持つことができますか?
デフレーションによって、私たちは生きるための希望と活力を失っているのです。
次回は生きるための希望と活力を取り戻すために何が必要なのかを探っていきたいと思います。