先日、平成が良い時代だったとの認識を持つ人が7割という新聞記事が出てびっくりしたのですが、平成の30年間で日本で80万人もの人が自殺によって亡くなっています。
(近年自殺者が減っているという統計データがありますが、実は減少数と近い割合で変死体数が増えている。遺書のない自殺を変死体としてカウントしていることで、見かけ上自殺者が減っているのです。)
先の戦争で日本本土の民間人の死者数が80万人と言われており、平成という時代は戦争と同じ規模の人を不幸にしたとも言えるのです。
さらに2017年の統計で15~39歳の死因トップが自殺だったのは先進7か国の中で日本だけ。人口10万人当たりの自殺率は、この20年間でトップにのしあがっています。
貧すれば鈍する。
将来に渡って貧しくなっていく状態がデフレーションですから、貧しくなることによって精神が愚鈍になります。
児童虐待数が過去最高になったり、昔はなかった援助交際で自分を切り売りする少女、まさに精神が愚鈍になっている典型です。
栗原みあちゃんの虐待事件:虐待を受けていた小4の栗原みあちゃんが勇気を振り絞って書いたSOSの手紙を、あろうことか教育委員会が虐待をしていた父親に渡してしまい、結果としてあみちゃんは命を落としました。
このニュースは世界でも報道され、虐待大国ニッポンという認識ができつつあります。
子供を守るなんて当たり前のことができなくなった時代がいい時代なわけないです。
心理的虐待も増えており、「おまえなんか生まれてこなければ良かった。」と子供に言う。なんと残酷なことば、絶対子供に言ってはいけない言葉です。
衣食足りて礼節を知るという言葉がありますが、貧しくなっていく状況では人間が礼節を失い、卑しくなります。
他者への想いやり、大人が子供を守る、嘘をつかない。約束を守るという小学校で教えられる基本的なことができていない大人があまりにも多くなっています。
そう言えば今の(2019年12月現在)日本のトップのあの方も平気で嘘をついて約束を守りませんね。
お金の力が高まり、その反対にあらゆるものの価値が失われていく。文化や芸術、祭り、さらに家族の大切さ、青春、純愛、恋愛すら損得勘定で判断され失われていっています。
こういう昔あった、当たり前の感覚を取り戻すことも地域活性化のために重要なことの一つだと思います。
次回につづきます。