以下のような的はずれな記事が出回っていますが、そもそも母乳に除草剤成分が検出されたのに問題ないと思えるその感覚がおかしいことに気づけないことが問題です。
脳の発達において重要な時期である乳児期への影響が皆無な訳ありません。
記事の中に出てくる「一日摂取許容量」(一生の間毎日食べ続けても健康に影響はないと思われる量)ですが、何で決められるかと言うとマウスなどを使った動物実験です。
当然、長期的な影響をみるものではないですし(最長で1年間)、乳児期の脳の発達への影響を評価したものはありません。
以下はグリホサートなどの農薬が自閉症スペクトラム障害に関連することが科学的に指摘されていることを伝える記事です。(英文なのでgoogle翻訳などでページごと翻訳すれば大体の意味はわかります。)
グリホサートを含む農薬への早期暴露が自閉症のリスクを増加させる
日本でも急増している発達障害は社会的大問題です。
乳児期は脳の発達にとても重要な時期です。脳の神経ネットワークは2歳までに60%が作られます。
母乳からグリホサートが検出されたこと、グリホサートが神経伝達物質グリシンに類似する化学構造をもつこと、グリホサートがNMDA型グルタミン酸受容体に作用すること、NMDA型グルタミン酸受容体が自閉症、発達障害などに関連していることなどが分かっており、普通に考えて、使い続ける道理がありません。
子どもへの影響だけでなく、発がん性、アルツハイマーやパーキンソンへの関連や、生殖細胞への影響、さらには腸内環境への悪影響から免疫低下要因もあります。
人間への影響だけではなく、ミツバチなど昆虫への影響も指摘されています。
そのためEU諸国では、次々にグリホサートを禁止する流れが起こっています。
日本では上記のような農薬メーカーに忖度したような的はずれな記事が出回っていたり、政府は世界の潮流に逆行して規制緩和を行ったり、ホント「今だけ・金だけ・自分だけ」の3だけ人間が幅を効かせて気が滅入りますね。
子供を守るために、グリホサートを始めとする脳神経への影響が懸念される農薬をこの世界から無くせるように一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。