現代を生きる私たちは、ガンや生活習慣病など多くの慢性疾患のリスクにさらされて生きています。
なぜ多くの人が慢性疾患のリスクにさらされているのでしょうか?
DNA研究が進み、遺伝的要因に注目が集まりがちでしたが、胎児期、出生後の発達期における様々な環境要因が、成長後の健康状態や病気のリスクに影響を及ぼすことが分かり、最先端の研究対象となっています。
遺伝子の配列の変化を伴わない遺伝子の発現を制御する現象を「エピジェネティックス」と言います。
遺伝的には同じであっても、育った環境によって、遺伝子の発現が変化するのです。
特に近年注目を浴びているのが、DNAのメチル化やヒストンタンパクのアセチル化、メチル化、リン酸化などで、胎児期に一旦起こると、多くが一生引き継がれるため、影響が大きいのです。
2012年には、国際一流誌ネイチャーに有機塩素系農薬(ビンクロゾリン)、ビスフェノールA(環境ホルモン)、ベンゼン、アスベスト、ヒ素、ニッケルなどがDNAメチル化に変異を起こす物質として挙げられています。
農薬の安全性試験には長期の影響を見るものはありません。
農薬曝露によるエピジェネティックな影響が健康を害することは疑いの余地はありません。
健康に人生を全うすることは、すべての人の一番の願いです。
病気に罹ってからでは遅いのです。
毎日の食生活をより良いものにすることこそ、健康に幸せに生きるための秘訣と言っても過言ではありません。
急速に進む少子高齢化の影響で、医療・介護は常に崩壊の危機にあります。
人生の晩年を健康に過ごすことが何よりも大切になってくるのです。