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自閉症と発達障害はなぜ男の子に多いのか?

自閉症とADHDが女の子よりも4倍程男の子に多いことは疑いもない事実です。

 

2014年にAemrican Jouurnal of Human Geneticsに掲載された研究が、この事実を確認しています。

 

16000人以上のDNAサンプルを検査した結果、男の子は女の子のよりも脳のバランスの崩れを起こす遺伝子の変異に対して弱く、女の子はそういった遺伝子の変異に対して強いことが示されました。

 

また、男の子は「炭鉱のカナリア」のようにいち早く環境化学物質の毒性の影響を受け、あまり強くはないと、ワシントン大学のEvan Eichler教授は述べています。

 

ここからは私の仮説ですが、男の子が遺伝子の変異に弱いというのは、逆に言えば、変異しやすいとも言えます。

 

変異と言えば、最近よく耳にするウイルスの変異です。

ウイルスはたびたび変異することにより、人間の免疫機能から逃れて、生き残る確率を上げています。

 

同じことが人間にも言えるのです。

 

環境の変化に対応していくには、変異を起こす方が生き残る確率が上がるのです。

 

同じような人間ばかりでは、大きな環境の変化に対応できずに絶滅してしまうかも知れません。

 

男性は何万年も続いた原始時代、住居から遠く離れて、獲物を探して歩き回りました。

獰猛な肉食獣に襲われることや、目にしたことの無いキノコなどの食べ物を生き残るために食するなど、様々な危機や変化に柔軟に対応していく必要がありました。

 

男性はそういった環境の変化に対応して生き残ってきた結果、遺伝子が変異しやすい個体が生き残ってきた長い歴史があるのではないでしょうか。

 


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